ルーカス・ムーディソン監督特集
-LUKAS MOODYSSON- |
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リリア
4 -ever |
■ 原題:Lilja 4-ever / 英題:Lilya 4-ever
■ 監督:ルーカス・ムーディソン
■ 出演:オクサナ・アキンシナ / アルチオン・ボグチャルスキー / エリーナ・ベニンソン
/ リリア・シンカレヴァ
■ 2002年 スウェーデン
■ 107min ■ 言語:Russian / Swedish (only
a few words) / English (only a few words) |
【受賞】
2002年 スウェーデン映画祭・最優秀作品賞〈金のカブトムシ賞〉ほか4部門受賞
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トークショー開催! |
日時:18日19:00〜
/ ゲスト: まつかわ ゆま氏 (シネマアナリスト) |
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旧ソ連の田舎町に暮らすリリアは、新しい彼氏とアメリカへ旅立った母親に棄てられてしまう。瞬く間に困窮し、やがてリリアは売春を始めるが、ある日、彼女は優しくハンサムなアンドレイと知り合い、スウェーデンに行こうと誘われる。幼なじみのヴォロージャの心配をよそに旅立つリリア。しかし、彼女を待っていたのはあまりに悲惨な運命だった…。 |
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人身売買や少女買春という、今現在も世界のどこかで起こっている社会的題材に真正面から切り込んだムーディソンの最高傑作。スウェーデンのアカデミー賞にあたる“金のカブトムシ賞”をはじめ、数々の映画祭で多くの賞を受賞しているほか、欧米の名だたる批評家がその年のベスト3に選出するなど各国での評価も高い。
目を背けたくなるような題材を呵責なく描き切り、なおかつ親に棄てられ壮絶な孤独を抱えながらも社会に抵抗して生きるヒロインの姿を通して、普遍的な青春像を紡ぎ上げたムーディソンの演出手腕はここへきて早くも円熟の極みに達している。
撮影当時14歳ながら、リリアという難役に挑んだオクスナ・アキンシナの無垢なる輝きが鮮烈な印象を残すのはもちろん、リリアをただ1人心から慕い、密かな想いを寄せる少年ヴォロージャの切なく悲しい恋物語も忘れ難い。
これは苛酷極まる“青春残酷物語”でありながら、21世紀の『大人は判ってくれない』でもあるのだ。
(栗本) |
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