上映作品


トーキョーノーザンライツ北欧映画傑作選
ピンチクリフ・グランプリ
■ 原題:Flaklypa Grand Prix
■ 監督:イヴォ・カプリノ
■ 1975年 ノルウェー ■ 90min ■ 言語:Norwegian
©1977 Caprino Filmcenter A/S. All Rights Reserved.
 
【受賞】
1977年 モスクワ国際映画祭グランプリ(児童映画部門)&最優秀アニメ映画賞
ストーリー
自転車修理工で発明家のレオドルは、ピンチクリフ村の高台でアヒルのソランとハリネズミのルドビグと一緒に暮らしていた。ある日、レオドルは自分の元弟子が、かつて自分が発明したエンジンを使ってグランプリ・レースに出場することを知る。そして1年後、苦心の末に「イル・テンポ・ギガンテ号」を完成させた3人は、レースに挑戦するのだった!
作品紹介
公開から30年以上経った現在でも、北欧諸国で愛され続けている奇跡の人形アニメ!
普段は穏やかなおじいさんであるレオドルが、アイディアを盗んだ弟子に対抗してレースに出場を決めるというところに彼の職人としてのプライドを感じます。そして、そこには製作に5年を費やしたという作り手の職人気質も見えてきます。
そう、これは、ストーリー展開もセリフ回しもキャラクター設定ももちろん魅力的ですが、それだけではなく、職人のこだわりを存分に楽しんで欲しい作品なのです。とにかくディテールが緻密で、「イル・テンポ・ギガンテ号」はもちろんのこと、その他の発明品、家具調度類や村の様子、キャラクターの動きまで、観る度に新しい発見があって何度観ても楽しめます。
なんと言っても、見所は臨場感溢れるレースシーン。人形アニメとは思えないスピード感に、手に汗握らずにはいられません。それと、忘れてはならないのがジャズの演奏シーンです。細やかで正確な動きに驚くこと間違いなしです。 (細川)