上映作品

再発見!北欧映画の古典 NORTHERN CLASSIC

女の顔

 
 

■原題:En kvinnas ansikte/英題:A Woman's Face
■監督:グスタフ・モランデル(Gustaf Molander)
■出演:Ingrid Bergman/Tore Svennberg/Anders Henrikson/Georg Rydeberg
■1938年 スウェーデン■100min■字幕:日本語
■言語:スウェーデン語(Swedish)

    1938年ヴェネチア国際映画祭特別推薦

    2月13日(水)11:30〜 / 15日(金)11:30〜


ストーリー

少女アンナの顔には、子どもの頃に負った火傷による、ひどいケロイドの痕が残っている。そのため人前に出ることもできず、ゆすり屋の一味となっていた。
ある日、彼らの標的となった整形外科医の夫人の家で、主人の整形外科医と鉢合わせ。彼女の顔をみた医師からケロイドを取り去る手術を勧められる。
入院して除去手術を受け、美貌を回復した彼女は、裕福な伯爵家に家庭教師として赴く。伯爵家の甥の青年、トシュテンと恋仲になったアンナだったが、そこには残酷な陰謀が隠されていた…。


作品紹介

フランスの劇作家、フランシス・ド・クロワッセ(1877〜1937)の戯曲を映画化、1941年にはジョージ・キューカー監督、ジョーン・クロフォード主演によりハリウッドでも同タイトルでリメイクされた。
バーグマン演じる少女アンナの顔には、ひどいケロイドの痕が残る。非常にリアルなこのメイク、当時の夫で歯科医のペッテル・リンドストロムの協力もあって実現したという。また、製作会社はバーグマンに本作の汚れ役をやらせることに消極的だったが、彼女はそれを説き伏せての出演となった。
そうした本人の力の入れ方もあるのだろう、醜い顔に濁声でまくしたてる悪の一味だった彼女が、手術を経て顔も心も美しく変貌するその演技が光る作品となっている。 (塩田)