上映作品

特別上映

ラグナロク(仮題)

 
(ジャパンプレミア)
 

■原題:Gåten Ragnarok/英題:Ragnarok
■監督:ミケル・ブレネ・サンデモーセ (Mikkel Brænne Sandemose)
■出演:ポール・スヴェーレ・ハーゲン(Pål Sverre Hagen)/ニコライ・クレーヴェ・ブロック(Nicolai Cleve Broch)/Bjørn Sundquist/Maria Annette Tanderød Bergryd
■2013年 ノルウェー■94min
■言語:ノルウェー語(Norwegian)
■字幕:日本語
■提供:インターフィルム

        2/8(土)11:00〜  2/10(月)21:10〜


ストーリー

考古学者のシーグルは、5年前に妻を亡くし、娘のラグニルトと息子のブラゲを男手一つで育てていた。ある日、20世紀初頭に発掘されたバイキング船であるオーセベリ船から、謎のルーン文字を発見する。それは、北欧神話における”終末の日”を意味する「ラグナロク」について書かれたものだった。しかし、スポンサーへの調査報告会で報告すると、スポンサーからは呆れられ出資を断たれ、調査も打ち切りになる。その上、ラグニルトの発表会にも間に合わず、思春期の娘の機嫌まで損ねてしまう。そこに、同僚のアランが、文字が刻まれた大きな石を持ってやってくる。刻まれた暗号を解明し、バイキングの財宝が眠る場所を示す地図だと核心したシーグルは、子どもたちを連れて、真実を探求する冒険へと旅立つが…。


作品紹介

『コン・ティキ』に続いて、ポール・スヴェーレ・ハーゲンが真実を追い求める学者役を演じ、ノルウェー本国ではわずか46スクリーンの上映で公開週の興行成績首位を獲得!2週目には220スクリーンにまで拡大するほどの大ヒットを記録したアドベンチャー超大作。『真実の恋』のマリア・アネット・タンデロー・バルグリュードが思春期の娘、ラグニルト役を好演している。
オーセベリ船とは、オスロの南西部、ヴェストフォル県トンスベルグのオーセベリ墳丘墓から20世紀初頭に発掘されたバイキング船で、現在はオスロのビュグドゥイにあるバイキング船博物館に展示されている。墓から発掘された二体の遺体の内の一体は、ユングリング一族の女王オーサのものとされている。物語では、アランが発見した石に文字を刻んだのは女王オーサという設定になっている。主人公の名前の”シーグル”は、北欧神話の英雄の名前である。(ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の主人公”ジークフリート”と起源は同じとされている。)また、”ミズガルズ”というワードが出て来るが、これは北欧神話で”中央の囲い”を意味し、人間の住む領域を示す。(トールキンの「指輪物語」に出て来る”中つ国”はこれに由来)などなど、バイキングや北欧神話に興味があれば、ニヤリとしてしまうネタも満載。もちろん、まったく知らなくてもノルウェーの美しい大自然の中で繰り広げられるアドベンチャーは見応えたっぷり。
イケメン俳優、ポール・スヴェーレ・ハーゲンのパパぶりにも注目です。(細川)