上映作品

各国映画祭をにぎわせる作品が続々と生まれ、新しい才能が輩出される北欧5カ国の話題作から、年代、ジャンルを問わず日本未公開作を中心に厳選。近年、そのデザインやライフスタイルが一層の注目を集める北欧を、映画で体感する1週間。

PANORAMA

ジャンルを問わず、話題の新作を選りすぐった北欧映画傑作選!

ウィンター・ブラザーズ

Vinterbrødre / Winter Brothers
監督:フリーヌル・パルマソン Hlynur Pálmason / 2017年 / デンマーク、アイスランド / デンマーク語(Danish)、英語(English) / 93min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

エミールは唯一の肉親である兄ヨハンと働く石灰工場で、業務用の化学薬品を盗み出しては蒸留酒を密造していた。黒い商売はやがて悲劇を生み、社会不適合者の烙印を押された彼を助けるものは誰もいなかった… 。厳寒の白銀世界、真白な石灰と鉱山の暗闇のコントラストを際立たせたシュルレアリスティックな映像で、極限状態の人間の孤独と閉塞感が映し出される。

2018年デンマーク・アカデミー(ロバート)賞:作品賞、監督賞、主演男優賞(エリオット・クロセット・ホーブ)、助演女優賞(ヴィクトリア・カルメン・ゾンネ)、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞
ジャパンプレミア

2/9 sat 21:10 2/13 wed 16:30 2/14 thu 19:00

マイ・アーント・イン・サラエボ

Min faster i Sarajevo / My Aunt in Sarajevo
監督:ゴラン・カペタノビッチ Goran Kapetanović / 2016 年 / スウェーデン、ボスニア・ヘルツェゴビナ / スウェーデン語(Swedish)、ボスニア語(Bosnian) / 58min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

戦争難民となりスウェーデンで暮らすズラタンは、自分のルーツを知りたがる娘のアンニャに説得され20 数年ぶりに故郷サラエボを訪れる。再建が進む一方で生々しい戦禍の爪痕が残る街で、彼は封印してきた過去と向き合う。サラエボ出身である監督が、次世代に語り継ぎたい母国の記憶をひとりの男の人生に投影させて描く喪失と再生の物語。

2017 年スウェーデン・アカデミー(グルドバッゲ)賞:監督賞、助演女優賞
ジャパンプレミア


レフュジー532 *同時上映*

Refugee 532
監督:ゴラン・カペタノビッチ Goran Kapetanović / 2016 年 / スウェーデン、ボスニア・ヘルツェゴビナ / スウェーデン語(Swedish)、ボスニア語(Bosnian) / 14min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】
戦禍を逃れ、故郷サラエボに残る家族を案じながらスウェーデンの難民キャンプで暮らす12歳の少年の姿を描く。
ジャパンプレミア 2/9 sat 16:50 2/13 wed 21:20 2/14 thu 16:30

スペシャルトーク  2/9 sat 16:50~上映終了後

本作のプロデューサーで脚本も手掛けたキーナ・オーランダーさんをお招きしてのトークショーを開催!

サマー・チルドレン

Sumarbörn / Summer Children
監督:グズルン・ラグナルスドッティル Guðrún Ragnarsdóttir / 2017年 / アイスランド、ノルウェー / アイスランド語(Icelandic)、ドイツ語(German) / 84min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

1960年代、エイディスは弟のカーリと郊外の施設へ、一時預かりの“サマー・チルドレン”としてやって来る。他の子供たちと共に寂しさと不安を抱えて過ごす中、ポニーに乗った不思議な少年と出会う。独特の低いカメラ・ポジションを用いて、アイスランドの広大な自然の中で健気に生きる幼い姉弟の姿を捉え、現実と空想のはざまを幻想的に映し出す。
ジャパンプレミア
2/11 mon 13:10 2/12 tue 16:30 2/14 thu 21:10

氷の季節

Før frosten / Before the Frost
監督:マイケル・ノアー Michael Noer / 2018 年 / デンマーク / デンマーク語(Danish)、スウェーデン語(Swedish)/ 104min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

イェンスは、荒涼とした農地で娘とふたりの甥と暮らしていたが、小麦の不作に苦しむ中、厳しい冬を目前に控えていた。窮地に立たされた彼は、裕福な農家に土地を売り、娘を嫁がせるが…。1850 年代のデンマークを舞台に、娘の幸福のためにそのモラルを揺るがせていく父親の姿をサスペンスフルに描く。

協力:東京国際映画祭
2018年東京国際映画祭:最優秀男優賞(イェスパー・クリステンセン)、審査委員特別賞

劇場未公開

2/10 sun 21:10 2/12 tue 14:00 2/15 fri 16:30

GABRIELA PICHLER ガブリエラ・ピッシュレル監督特集

アマチュアズ

Amatörer / Amateurs
2018 年 / スウェーデン / スウェーデン語(Swedish)、英語(English)、 アラビア語(Arabic)、タミル語(Tamil)、クルド語( Kurdish)、ボスニア語(Bosnian)、 ドイツ語(German) / 102min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

すっかり過疎化してしまったスウェーデン西部の小さな町。町議会は経済活性化のためにドイツ資本の大型スーパーの誘致を決定し、PR動画制作を地元の高校に依頼する。スマホ片手に町を撮り始めたダナとアイダだが、カメラを通じて見える現状がふたりに変化をもたらしていく…。多様化社会における表現、グローバリズムの拡大などの問題にも鋭く切り込んだ快作。
2018 年ヨーテボリ映画祭:最優秀ノルディック映画賞
ジャパンプレミア

2/9 sat 11:00 2/13 wed 14:00 2/15 fri 19:00

スペシャルトーク  2/9 sat 11:00~上映後

ガブリエラ・ピッシュレル監督、撮影監督のヨハン・ルンドボルグさんをお招きしてのトークショーを開催!

イート・スリープ・ダイ

Äta sova dö / Eat Sleep Die
2012 年 / スウェーデン / スウェーデン語(Swedish)、 セルビア・クロアチア語(Serbo-Croatian)、セルビア語(Serbian) / 104min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

父親の世話をしながら食品工場で働くラーシャは、突然解雇対象に選ばれてしまう。ゆとりがない生活の中、仕事探しの日々が始まるが…。クロアチア移民二世を主人公に据えて差別や格差問題を描き、単純化できない社会構造を浮き彫りにしていく。ネルミナ・ルカシュは、苛立ちを抱えながらも逞しく生きるラーシャを好演し、国内外で高い評価を得た。

2013 年スウェーデン・アカデミー( グルドバッゲ) 賞:作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞(ネルミナ・ルカシュ)
ジャパンプレミア 2/9 sat 13:50 2/13 wed 11:30 2/15 fri 21:10

スペシャルトーク  2/9 sat 13:50~上映後

ガブリエラ・ピッシュレル監督、撮影監督のハン・ルンドボルグさん、プロデューサーのキーナ・オーランダーさんをお招きしてのトークショーを開催!

ルールズ・フォー・エヴリシング

The Rules for Everything
監督:キム・ヨーソイ Kim Hiorthøy / 2017年 / ノルウェー / 英語(English)、ノルウェー語(Norwegian) / 87min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

10 歳のストームは「万物には法則がある」と世界を俯瞰して眺める。父親の突然の死を経験し、人生そのものも見えない糸に操られてるのかもしれないと思い始める…。分子の様に繋がる人や事象の複雑な相関関係。ヘッドホンから漏れ聴こえる街の雑踏や風の音。ひとりの少女の哲学が臨場感のあるサウンドに合わせて囁かれていく。実験精神溢れる野心作。

2017 年アマンダ賞:撮影賞、助演女優賞(サーラ・フランチェスカ・ブレンナ)
ジャパンプレミア
2/10 sun 16:20 2/12 tue 19:00 2/14 thu 14:00 

アイ・ビロング

Som du ser meg / I Belong
監督:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード Dag Johan Haugerud / 2012 年 / ノルウェー / ノルウェー語(Norwegian)/ 118min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

いたって普通に、そして誠実に暮らしているはずなのに、周囲とのミスコミュニケーションが生じてしまう。 ナーバスになると英語でしゃべり出す、母であり妻でもある看護師、乗り気ではない仕事を引き受けた独身の翻訳家、経済的に苦しい母を持つひとり娘…。独特の語り口で、異なる立場の3人の女性の3つの不条理なエピソードが紡がれていく。

2013 年アマンダ賞:作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞(ライラ・グッディ)
ジャパンプレミア
2/10 sun 13:50 2/12 tue 21:00 2/14 thu 11:30 

FOCUS ON FINLAND

日本との外交関係樹立100周年を迎えるフィンランドにスポットを当てる。記念すべきこの年に、フィンランドファン急増のきっかけになった『かも食堂』がついにTNLF に登場!また、フィンランド映画の父と呼ばれた巨匠エルッキ・カルのサイレント映画の生ピアノ伴奏つき上映や、30 年振りの上映となる劇場未公開の戦争映画を35mm で上映、さらに最新のフィンランド作品を厳選してお届け!

かもめ食堂

Kamome Diner
監督:荻上直子 Naoko Ogigami / 2005 年 / 日本 / 日本語(Japanese)、フィンランド語(Finnish)/ 102min

ヘルシンキの街角にオープンした『かもめ食堂』を舞台に、3人の日本人女性と町の人々のちょっぴり奇妙で、じんわりと幸せな日常をゆるやかに描く。邦画初のオールフィンランドロケを敢行。公開から10 年以上経った今なお根強い支持を受けるスローライフムービーの金字塔を35mm フィルムで上映。再びスクリーンで彼女たちに出逢える!
2/10 sun 11:00


オンネリとアンネリとひみつのさくせん

Onneli, Anneli ja salaperäinen muukalainen / Jill, Joy and the Mysterious Stranger
監督:サーラ・カンテル Saara Cantell / 2017 年 / フィンランド / フィンランド語(Finnish) / 75min / 字幕:日本語

オンネリとアンネリのおうちの前にできた“子供の家”。そこは、所長のミンナ・ピンナが支配する自由のない場所だった。ある日、逃げ出した少年を見つけたふたりは、“子供の家”でのひどい扱いを聞かされる。子供たちを助けるために、オンネリとアンネリはある作戦を決行する…。おなじみのキャラクターも登場するシリーズ第3 弾を限定上映!
提供:アット エンタテインメント

ジャパンプレミア

2/11 mon 11:00 

スペシャルトーク  2.11 mon 11:00~上映後

ルミコ・ハーモニーさんをお迎えして、オンネリとアンネリの生活から見えるフィンランド人の思想やライフスタイル、子育ての方法などからフィンランド流幸せメソッドを読み解く。

若き兵士たち 栄光なき戦場

Tuntematon sotilas / The Unknown Soldier
監督:ラウニ・モルベルイ Rauni Mollberg / 1985 年 / フィンランド / フィンランド語(Finnish)、ロシア語(Russian) / 196min / 字幕:日本語

対ソビエト戦の継続戦争を、機関銃小隊に配属された若手徴兵者の戦いを通じてリアルで壮大なスケールで描く。国民的小説家ヴァイノ・リンナが自身の戦争体験をありのままに綴った「無名戦士」を、フィンランドの自国映画歴代興収No.1 の『地獄の最前線』(1955)に続き、30 年ぶりに映画化。3 度目の映画化となるアク・ロウヒミエス監督版は2019 年日本公開予定。

劇場未公開
2/11 mon 17:20

スペシャルトーク  2/11 mon 17:20~上映後

斎木伸夫さんをお迎えして、「冬戦争」から続く「継続戦争」を描いた本作を、軍事評論家の視点から徹底解説!

村の靴職人

Nummisuutarit / The Village Shoemakers
監督:エルッキ・カル Erkki Karu / 1923 年 / フィンランド / フィンランド語(Finnish ) / 88min / 字幕:日本語・フィンランド語・スウェーデン語【Intertitle:Finnish / Swedish】

フィンランドの森を舞台に、靴職人たちとヤーナの結婚騒動がユーモラスに語られる。村人たちの酔いどれ姿や、喜び、怒りといった感情を、アイデアに溢れたカメラワークで豊かに表現し、個性的だけど憎めないキャラクターたちを生み出した。フィンランド映画界の礎を築いたエルッキ・カル初期の代表作。フィンランドに残存する数少ないサイレント映画の一本を日本初上映!

ピアノ生伴奏付サイレント映画上映

ジャパンプレミア
2/10 sun 18:30 2/13 wed 19:00

スペシャルトーク  2/10 sun 18:30~ 2/13 wed 19:00~上映後

小松弘先生をお迎えし、貴重な映像を交えながら、フィンランド映画史初期において重要な本作の魅力に迫る。

マン&ベイビー

Yösyöttö / Man and a Baby
監督:マルヤ・ピューッコ Marja Pyykkö / 2017年 / フィンランド / フィンランド語(Finnish) / 86min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

無事に出産を終えた妻のピアが「母親にはなりたくない」と、病院からタクシーで失踪。アンティは、生まれたばかりの息子と2人残され途方に暮れるが、それは怒涛の日々の始まりだった…!子育て先進国フィンランドから届いた育児奮闘コメディー。男とは?仕事とは?そして子育てとは!?すべてのシングルファーザーへ捧げる応援歌。


ジャパンプレミア
2/9 sat 19:10 2/11 mon 21:30 2/15 fri 11:30

スペシャルトーク  2/15 fri 11:30~上映後

マルクス・コッコ参事官をお迎えし、子育て事情や男女共同参画などのフィンランド社会を通して作品の魅力を探る!

アントレプレナー

Yrittäjä / Entrepreneur
監督:ヴィルピ・スータリ Virpi Suutari / 2018 年 / フィンランド / フィンランド語(Finnish)、英語(English)、中国語(Chinese) / 77min / 字幕:日本語・英語【With English subtitles】

田舎町で家族を連れて移動遊園地を運営する傍ら、肉を販売するヤニ。一方、植物由来のたんぱく質の開発で食生活と環境に改革をもたらそうとヘルシンキでベンチャー企業を立ち上げるマイヤとレーッタ。二組の起業家の相違と類似をあぶり出しながら、緻密に構成されたカメラワークと独創的な音楽でフィンランドのビジネスを追ったドキュメンタリー。
協力:フィンランド映画祭

ジャパンプレミア
2/11 mon 15:10 2/12 tue 11:30 2/15 fri 14:00